警備計画書とは、警備契約を交わすにあたり依頼者と警備会社がその警備内容を具体的に確認し、定めたものです。警備をおこなう際には、この警備計画書の内容に基づいて、警備員に対する警備指令書(警備指示書)を作成することになります。ここでは、警備員として働くために知っておくべき警備計画書について解説していきます。
警備計画書には警備内容や方法が書かれている
警備計画書を簡単に説明すると、警備内容や方法が具体的に明記されたものです。例えば、施設警備であれば、警備会社が依頼者に対して、「毎日この時間にこのルートで巡回します」などの内容を伝えます。依頼者との契約で交わされた警備計画書を現場の警備員が直接見る機会はそう多くはありません。多くの警備員が見ることになる警備計画書は、現場業務用の簡易的なものになります。
警備員は警備計画書を見ながら実際に現場を巡回しましょう。しかし、初めて見る警備計画書の場合、どうしても「どこを見ればよいのかわからない」ということは出てくるでしょう。その場合には、先輩や上司の警備員に「どこを見るべきか」というポイントを聞いたり、アドバイスをもらったりすることを心がけてください。
警備計画書にはどんなことが書かれている?
警備契約書に書かれている内容は様々です。例えば、「警備対象物の住所、連絡先、担当者名」などです。このほかにも「何人の警備員を配置するか?」や「どんな業務をおこなうか?」、「警戒場所はどこか?」、「巡回ルートはどうするか?」などが書かれています。
現場でチェックしておきたいポイント
大規模な施設警備において現場で念入りにチェックしておきたいのは、監視カメラの死角です。監視カメラに映る場所、映らない場所というのは現場に行く前に把握できるケースが多いですが、やはり実際の現場に行かないとわからないことも多々あります。当然のことながら監視カメラの死角になる場所ではトラブルが発生する確率は増えます。例えば、窃盗などの逃走経路に使われることもあるのです。その施設内で想定されるトラブルをシミュレーションしておくと、警備計画書の補強すべき要素も見えてくるでしょう。
以上、ここまで警備計画書について見てきました。警備計画書の内容には意味があります。その意味を考えながら日頃の業務を進めていくことが警備員として非常に重要なポイントです。警備計画書を日々チェックするようにしてください。