警備員が敬礼をしているのを見かけることがありませんか?実はこの敬礼にはルールがあります。間違った敬礼をしているとマナー違反になってしまい、相手に失礼な印象を与えてしまうかもしれません。
そこで、警備員の敬礼における基本的なルールを解説します。警備の仕事を実際に始める際には敬礼における作法については研修を受けることになりますが、その前にこちらの内容を参考にして予習しておいてください。
敬礼についての基本知識
敬礼というのは相手に対して敬意を表す動作になり、警備員の基本動作の1つです。おそらく敬礼と聞くと、頭の横に手をあてる「挙手注目」を想像する方が多いでしょう。実は敬礼にはこのほかにも種類があり、お辞儀も敬礼の一種なのです。ちなみに目にすることの多い挙手注目の敬礼については、制帽やヘルメットを着用している際におこなうのが基本になります。警備の現場においては敬礼をする機会が多いので、実際に働くことになると、研修中に敬礼の練習をおこないます。
敬礼は右手でおこなうのがルール
「敬礼は必ず右手でおこなう」という決まりがあります。右手で敬礼をおこなう理由は、相手に対して敵意がないということを証明するためです。軍隊などでは武器を扱うのは右手になります。つまり、右手で敬礼をおこなうことによって、相手に対して、自分は武器を持っていない、危害を加えるつもりはないという意思を示しているわけです。
このほかにも覚えておきたい基本的なルール
このほかにも警備員の敬礼における一般的なルールはあります。例えば、敬礼は目下のものから、目上のものに向かっておこないますが、敬礼を受けた場合には、相手が誰であっても(何人であっても)必ず敬礼を返すという決まりがあります。また、敬礼の際には必ず相手の敬礼が終わるのを待ってから手を下げることがルールです。
正しい敬礼の方法について
目にすることの多い挙手注目の敬礼の方法です。まず背筋をのばし、敬礼をする相手をしっかりと見ます。この際には相手から約6歩の距離を目安として考えてください。そのあと、右手を上げ、指を接して伸ばし、人差し指と中指を帽子のつばの右端に当てます。女性警備員の場合、人差し指の先を前額部右端から2cmほど前にします。手のひらを少し外側に向け、ひじを肩の方向にほぼその高さに上げましょう。この際に左手はズボンの縫い目にそってまっすぐおろすことを心がけてください。
もし、右手に荷物などを持っている場合には、左手に持ち替えて敬礼をおこないましょう。左手でおこなってはいけません。この敬礼におけるルールについては警備会社によって若干異なりますが、基本的にはこの方法になります。
ここまで、警備員における敬礼の知識について解説してきました。警備員に求められている敬礼は決して難しいものではありません。研修をしっかり受ければすぐに現場で実践することができるでしょう。警備員として正しい敬礼を身につけてください。