日々さまざまな業務を担っている警備員ですが、そのなかには「管制業務」というものがあります。これは一体どのような業務なのでしょうか。業界未経験の方であれば、あまり聞き慣れないはず。ここでは、そんな方に向けて管制業務について説明していきます。ぜひ参考にしてください。
そもそも管制業務ってなに?
警備員といえば、交通誘導をしているイメージや施設を巡回しているイメージがあるかもしれません。しかし、管制業務についてはそのような立ち仕事をおこなっている警備員とは異なります。管制室などで業務を進めることが多く、現場に配置する警備員を手配していくのです。
当然のことながら現場によって規模は異なりますが、多いところになると1日に100人以上の警備員を手配することもあります。例えば、コンサート会場などでの警備が該当します。各現場に合わせて、それぞれの警備員の特性やスキル、経験などを考えながら、必要な人数を手配していくわけです。
どんなスキルがあればよいの?
警備員は現場で交通誘導をおこなったり、施設内を巡回したりする業務が多いため、体力が必須のスキルだと考える方も多いでしょう。しかし、管制業務に関しては現場を巡回することは少なく、オフィスワークが中心になります。そのため、体力はそこまで必要ではありません。
ただし、警備員1人ひとりの特性を見て、現場に配置していくスキルは求められます。例えば、過去に営業事務などをおこなっていた経験を持つ場合には採用の際に有利になるかもしれません。また、取引先との打ち合わせなどもあるため、コミュニケーション能力も必要です。
毎日どんなことをおこなっているの?
それでは、どのように毎日の仕事をおこなっているのでしょうか。もちろん警備会社によって管制業務の内容は異なるため一概にはいえませんが、一般的には翌日の現場で配置する警備員の人数などを決めます。
警備員はそれぞれのシフトで働いていますので勤怠管理は重要です。適切に翌日の現場に必要な警備員を考えていき、警備員の配置人数などを決めたら、各警備員に連絡をします。
この際に配属先はもちろんのこと、集合する時間などの説明もおこないます。予定が合わないケース、体調不良のケースなどもありますので、常に頭を使いながら計画を練っていくことが大事です。無事に警備員の配置が完了したら、取引先に報告をします。
いかがでしたでしょうか。ここまで警備員の管制業務について見てきました。普段あまり見かける機会のない管制業務ではありますが、現場の警備をスムーズにおこなうために必要不可欠な役割を担っているのです。