最近、ニュースなどで見かけることが多くなったAI。そんなAIは、様々な業界において導入されています。それでは、警備業界にも導入されているのでしょうか。ここでは、そんな警備業界とAIの現状について解説します。警備業界のこれからについて知りたい方やAIの導入について関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
今後求められる警備業務とは
AIがより社会に浸透することで、警備業界で働く人材は代替されるといわれています。警備業界は、代替される可能性が高いといわれていますが、業界自体がこの状況を望んでいる側面もあります。なぜなら、警備業界の人材不足は深刻で、有効求人倍率は8倍を超えることもあるからです。そのため、警備業界ではAIの導入に非常に前向きになっています。
しかし、常駐警備や交通誘導などの警備分野では、まだまだAIは普及していません。AIを活用した警備システムを使わなければ、日本では約1,000万人以上の警備員が必要になるといわれています。これは、日本国民の10人に1人に相当する数字です。適切な警備業務をおこなうにあたり、AIを活用した警備システムは必要不可欠になります。
AIに求められることは何か?
それでは、今後の警備業界では、AIにどのようなことを求めていくのでしょうか。AIには、「モニタリングをおこなって怪しい人物を見つける」などの業務が求められます。
また、夜間の警備をおこなう人に変わり、夜間警備ロボットの導入が進められることでしょう。AIを活用したロボットの導入が進むことで、警備業界が抱えている課題の多くを解決できるようになります。
また、空き巣などの事件は10年前と比較すると減少していますが、高齢者や子どもを狙う凶悪な犯罪はまだまだ後を絶ちません。これらの凶悪犯罪への対処も、AIには求められています。
AIを導入することのメリットについて
AIを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。警備業界でAIが浸透することで、人件費の削減や人材不足も解消されるでしょう。警備業界のこれからを考えるのであれば、AIの導入と浸透は必要不可欠なのです。犯罪の手口は時代とともに変化しており、それに合わせたAIを活用した警備が必要になります。
しかし、AIが普及しても、最終的には現場にかけつけるなどの人間の行動が求められることは忘れてはいけません。つまり、警備業界にAIの波がきたとしても、人との共存が鍵になると考えられています。
いかがでしたでしょうか。警備業界におけるAIの波について見てきました。AIが導入されることになったとしても、警備の仕事には人間が必ず必要です。いかにAIと人が共存していくかが大事になってくるでしょう。