警備業界でドローンの活用は増えていく?

警備業界でドローンの活用は増えていく?

警備業務は人がするものばかりだと考えていませんか?警備業務にはセンサーなどを使った機械警備があります。その機械警備の中でも近年話題のドローンを使った警備も始まってきています。そんな近年話題のドローン技術を使った警備について見ていきましょう。

機械警備とは

冒頭でもお伝えしたように、機械警備とはセンサーなどの機械を使った警備業務のことです。技術が発達する以前は、人が巡回して警備をしなくてはなりませんでしたが、今ではセンサーが感知したら人が動くといったように効率よく警備ができるようになりました。それによって人件費が削減できるうえにヒューマンエラーの排除が可能となっています。機械警備についてはこちらの「機械警備とは?仕事内容や機械警備機器の種類」もご覧ください。

そんな機械警備に頼もしい味方が現れます。それは近年話題のドローンです。

ドローンの活躍する分野とは

ドローンの活躍する分野は大きく分けて3つあります。

① 施設内を監視する

ドローンは施設内の監視で活躍します。ドローンを飛ばし、施設内全体を見渡せる位置に配置。高度までドローンを飛ばしておくことによって死角を少なくし、セキュリティーの強化につなげています。この監視用のドローンを活用する場合、警備で使うドローンの数は2台以上です。というのも、監視用のドローンは高度な位置であまり動かずに、見張りを続ける必要があるからです。

全体を見渡すドローンは不審者を発見したときや不審火を検知したときに、低空を走る巡回用のドローンに合図を出します。その合図を受けた巡回用ドローンが現場に向かい、ライトアップしたりカメラで映像を記録したりする流れになります。固定の防犯カメラよりも圧倒的に死角を減らすことができ、異変にいち早く気づくことができるようになるでしょう。

② 移動して不審者を捉える

地上付近を走行するドローンで、異常発生の合図を受けたら現場に直行します。先ほどご紹介した、高度を飛ぶ監視用のドローンからの合図を受ける場合もあれば、固定されたセンサーからの信号を受ける場合もあります。

例えば不審者が現れて合図を受けると、この地上付近を走行するドローンが現場に行き、不審者を照らします。それだけでも防犯効果はありますが、カメラを使って記録を取り、不審者の動きに合わせて追跡していきます。もし事件や事故が起こった場合でもドローンで物的な証拠を残すことができるため、早期解決が見込めます。

⓷ 高所にある設備を管理する

ドローンが役立つのは、監視や巡回のときだけではありません。高所にある設備の点検にも使えるのです。例えば、高層建築の外壁点検や、屋上に取りつけた太陽光システムの点検などの場合、これまでは点検作業員が自分の足を使って高所に行き、危険な点検作業をする必要がありました。

それが、近年ではドローンを使った点検作業を導入しているところもあります。高額な足場の設置などの費用や時間がかからなくなる上に、人が作業するよりも危険がなくなります。

警備会社におけるドローンの今後について

ドローンの役割を見てきたので、もうお分かりかと思いますが、ドローンは非常に役立ちますし、今後私たちの生活に密接にかかわってくるでしょう。ただ、まだまだ課題はあります。例えば、飛行可能時間に課題があります。機体にもよりますが、ドローンが飛び続けることができるのは約20分。荷物を最大まで積むと飛行時間は約10分です。電池やパーツなどの改良が求められるでしょう。それに、施設内で信号が送れないという課題もあります。

ドローンは現在GPSを利用して移動していますが、屋内になってしまうと電波が弱くなってしまいます。施設内で活躍するにはもう少しの改良が必要となってきます。ちなみに、世界で初めて民間防犯用のドローンを作成したのが日本の警備会社であるセコム株式会社です。2012年にセコムドローンを発表した後、2015年には本格的にドローンを使ったサービスの提供を始めました。今も研究が続けられており、さらに良いサービスが期待できます。

今はまだあまり見かけないかもしれませんが、ドローンが飛んでいることが普通となる日もそう遠くはないでしょう。

この記事を書いた人

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株式会社ミライユ
ドライバーズワーク編集部

株式会社ミライユは2014年に創業、少子高齢化・労働力不足といった社会問題を雇用創出や就職支援を通じて解決すべく、社会貢献性が高い業界・領域に特化して転職支援サービスを展開している企業です。中でもタクシー業界、運送・配送業界、警備業界、10代20代の転職市場に精通しています。