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警備員になるには

警備員になるには、特に資格が必要というわけではありません。しかし、ひと口に警備員といっても、その働き方は多岐に渡ります。ここではアルバイトでの警備員、正社員としての警備員それぞれの勤務開始まで道筋や、必要書類について紹介します。

アルバイトで警備員になるには

アルバイトで警備員を目指す場合は、警備員の求人を扱う求人誌や求人サイトを利用します。誌面やサイト上にはたくさんの警備会社の求人が掲載されているので、勤務条件や待遇面などを加味して選びましょう。警備員の求人への応募が完了すれば、数日以内に担当者から折り返しで、面接の場所や日程の連絡がきます。求人内容だけを見ても不明点がある場合には、求人応募フォームより質問内容を記載し、問い合わせを行ってみてください。

警備員の面接で聞かれるのは「出勤可能な日と時間」や「何故警備員になろうと思ったのか」など、基本的なことがほとんどです。簡単な面接が終わると、早ければ即日、遅くても数日以内に警備会社から合否の連絡が来ます。

晴れて採用が決まった場合は、研修までに病院の健康診断を受けるように指示されます。必要な書類を揃えたら、次に4日間、合計30時間程の研修が始まります。この警備員の研修は、警備の基礎を学べるDVDの視聴や声出し訓練などによって、警備員の職務に必要な知識と技術を習得するのが目的です。研修が終わったら、アルバイトとして実際に警備員の職務が始まります。

「警備員の業務を体験してから正社員として勤務したい」という人は、まずアルバイトで警備員の仕事を経験してみるのも良いでしょう。アルバイトでの警備員の場合、「週に1日からOK」や「日払い」など待遇は会社によって様々なので、会社によっては、Wワークや急な出費にも対応することができます。

正社員で警備員になるには

正社員としての警備員になる方法は、基本的にアルバイトと大きくは変わりません。ですがアルバイトに比べて正社員は労働に責任が伴って来るうえ、長期的な雇用を見込んで採用されることがほとんどです。そのため面接で聞かれるのも、「具体的な職歴」や「将来の展望」のように、アルバイトの場合より踏み込んだ内容になります。このほか、面接時の振る舞いやマナーといった点も、アルバイトと比較して厳格にチェックされるでしょう。

面接を通った後は、アルバイトと同様に研修が始まります。テレビCMでも有名な大手警備会社ともなれば、研修の厳しさが段違いに上がります。柔道部や野球部のような体育会系のイメージが近いかもしれません。厳しい研修を終えてやっと、警備員としての就職をすることができます。また、アルバイトは給料が日払いの警備会社も多いですが、正社員は月払いがほとんどです。寮のありなし、ボーナスなど、待遇面の違いを比べ、自分の勤務スタイルを決めると良いでしょう。

ちなみに、アルバイトと正社員のどちらも、警備員の資格や勤務実績により、一部研修が免除されることもあります。警備員のアルバイトと正社員の具体的な違いに関しては、以下の記事を参照してください。

関連記事:警備員の正社員とアルバイトの違い

警備員になるために必要な書類や準備とは?

警備会社に限らず、企業へ入社する際は必要な書類を提出します。書類の雛形は警備会社で準備してくれるものばかりですが、自分で取得が必要な書類もあります。平日にしか取得できない書類もありますので、できれば、警備会社への入社が決まる前に取得しておくことをおすすめします。警備会社への提出する主な書類は以下の通りです。

書類名 書類の取得方法、提出方法 書類がない、
なくしてしまった場合
身元保証人書 警備会社が作成したものに必要事項を記入後提出
誓約書
登記事項証明書
雇用保険
被保険者証
前職を退職時に企業が発行したものを提出 ハローワーク等に再発行を依頼
源泉徴収票 前職の企業へ再発行を依頼
健康診断書 健康診断を実施している医療機関で発行後に提出
運転履歴証明書 自動車安全運転センターで取得後に提出
年金手帳 自身が所有しているものを提出 年金事務所等に再発行を依頼
身分証明書 住んでいる地域の市役所または区役所で発行後に提出
住民票

ただし、警備員の勤務スタイルや自身の経歴によっては提出の必要がない書類もあります。例えば、車両を扱わない警備業務に就く場合においては運転履歴証明書の提出義務が発生しません。また、必要書類は入社後に提出する形でも対応可能なケースも多いため、何らかの理由で提出書類を用意できない場合は、警備会社の担当者に相談をしてみるのも手です。

ちなみに、日本に住まう外国の方が警備員を目指す場合も、提出書類は概ね同じ物が必要となります。ですが、外国の方は書類を作成する際に必要となる「認印」を持っていないケースも多いので、就職や転職を検討している場合は事前に作っておくのも良いでしょう。

警備員になるために必要な条件

警備員になるために必要な条件とは、「健康な体であること」です。警備会社に提出する健康診断書によって、健康で業務ができると判断された方だけが入社することができます。とりわけ警備員の年齢層は高く、若い頃に健康だった方でも徐々に食事や生活の影響で、血圧や血糖値、脂質の異常などが見られます。よって、健康診断の結果も「要経過観察」や「再検査」になりやすくなるでしょう。

警備員の業務をやるうえで、健康でなければならない一番の理由は、もしも血糖値や血圧の異常により、意識を失ってしまえば、お客様や街の安全を守るという警備業務に支障をきたしてしまうからです。今までに、健康診断で血糖値や血圧、脂質等の結果が芳しくない方は、日ごろから食生活を見直して数値を正常値に近づけるよう対策をとりましょう。

もちろん、健康体であることは警備員になるための最低限の条件です。警備員業務検定や機械警備業務管理者のように、警備員の業務に役立つ資格を有している場合は、就職や転職においても有利に働くでしょう。この警備員の就職やキャリアアップに役立つ資格について、詳しくは以下の記事を参照してください。

関連記事:キャリアアップを目指す警備員が取得するべき免許とは?

この記事を書いた人

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株式会社ミライユ
ドライバーズワーク編集部

株式会社ミライユは2014年に創業、少子高齢化・労働力不足といった社会問題を雇用創出や就職支援を通じて解決すべく、社会貢献性が高い業界・領域に特化して転職支援サービスを展開している企業です。中でもタクシー業界、運送・配送業界、警備業界、10代20代の転職市場に精通しています。